NFT音楽/ミュージックとは?買い方/売り方やメリット/デメリット

近年、「NFT×音楽/ミュージック」に大きな注目が集まっています。一般的に、NFTと聞くとデジタルアートを思い浮かべることが多いと思うので、NFTと音楽がどう関係するのかイメージしづらいですよね。

本記事では、NFT技術が音楽にどう影響しているのかを事例とともに解説していきます。また、実際にNFT音楽の買い方・売り方についても詳しく説明していきます。

●この記事の結論
・NFTのおかげで今まで無料or安価だった音楽に大きな価値が生まれた
・日本/海外の有名アーティストがNFTに参入してきている
・NFTと音楽は相性が良く今後も大きく発展する可能性がある

NFTはまだまだこれからの分野。音楽と組み合わさることで、今までにない経済効果が期待できるので、今のうちから取引に参入するのがおすすめです。

目次

NFT音楽/ミュージックとは?特徴・仕組み・メリットは?

NFT音楽/ミュージックは「唯一無二の音楽データ」

「NFT」はブロックチェーン技術を利用することで、唯一無二のデジタルデータを証明する技術のことです。NFTに関して詳しい仕組みは以下の記事で解説しているので参考にしてください。

>>>NFTとは?仕組み・将来性・基礎知識を初心者にわかりやすく解説!

このNFTに音楽の要素が加わった「NFT音楽/ミュージック」とは、「唯一無二の音楽データ」ということになります。今までは音楽はただ聴くためのものでした。無料もしくは安価なサブスクサービス等で聴くことができましたね。

しかし、NFTの要素が加わることで「唯一無二の音楽データを〝保有する〟」ことになるので、希少性が高まり大きく価値が上がっています。好きなアーティストの音楽データを保有できるとしたら、ファンとしてはとても嬉しいですよね。

NFT音楽/ミュージックが転売されるとアーティストも利益を得られる仕組み

NFTには転売(二次流通)が行われると収益の一部が発行者に還元されるという仕組みもあります。この仕組みはNFT音楽にも適用されるので、NFT音楽が転売されるたびにアーティストが利益を得られます。

継続的な利益を得る可能性があるので、アーティストにとってもメリットが大きいですね。参入者も増えることが予想されるので、NFT音楽でデビューして有名になるアーティストも出てくるかもしれません。

NFT音楽/ミュージックはグッズ販売やファン交流などにも利用できる

NFT音楽は、基本的には音楽データを販売するものですが、それに付随させて限定グッズ販売やファンとアーティストが交流できる機会を増やすこともできます。

例えば、「このNFTを持っている人限定でイベントをやります!」みたいな感じ。NFTを保有していることで特別な体験ができるということです。ファンもアーティストも、ともにメリットのある取り組みですね。

NFT音楽/ミュージックの事例5選|有名アーティストも参入

NFTと音楽がどのように組み合わさっているのか、日本/海外の事例を5つ紹介します。すでに有名アーティストも多数参入しており、さまざまな手法で相乗効果を生み出しています。

ちなみにNFTは音楽以外の事例も多く、以下の記事でまとめているので参考にしてください。

>>>最新のNFT活用事例を国内/海外ごとに紹介|大手企業も続々参入!

【日本】小室哲哉氏のアルバム未収録デモ音源をNFT化

2022年7月、NFTマーケットプレイス「Adam byGMO」にて、小室哲哉氏のアルバム未収録デモ『All sessions about JAZZY TOKEN』全18曲がNFTとしてオークション形式で販売されました。アルバムに未収録であり、世界公開初の限定の音楽であるため、ファンにとっては必ず手に入れたいものではないでしょうか。

〝NFT〟は新しい技術であるため若者が利用者の中心のようなイメージかもしれませんが、小室哲哉世代の人々にもNFTが浸透しているということですね。

【日本】坂本龍一氏のメロディーを細分化してNFTとして販売

2021年12月、GMOグループが自社NFTマーケット(Adam byGMO)上で、音楽家の坂本龍一氏の曲をNFT化して販売を行うことを発表しました。

「戦場のメリークリスマス」のテーマ曲である「Merry Christmas Mr. Lawrence」のメロディー595音を分割してNFT化するというものです。あまりの人気で、サーバーがダウンするほどのアクセスがありました。

超有名曲であるため、仮に1曲を丸ごとNFT化すると莫大な金額になってしまいそうですが、NFTのメリットである小口販売ができたことが、これほどの話題になった大きな要因だと思います。

【日本】AmPm(アムパム)が未公開楽曲をNFTとして販売

2021年3月、海外でも活躍する日本人覆面アーティストのAmPm(アムパム)が未公開楽曲「Intro」をNFTとして販売しました。このNFTは世界でたった1つであり、正真正銘の唯一無二の音楽データということになります。

音楽の未公開楽曲をNFT化したのは、日本人アーティストとしては史上初でした。NFTを購入しないと聴くこともできないんですね。まさにNFTの特徴を存分に活用した事例だと言えます。

【海外】イーロン・マスクの作曲した音楽がNFTとして販売

2021年3月、テスラCEOのイーロン・マスクがNFTについて歌った自身の楽曲をNFT化して販売するという趣旨のツイートを行いました。1億円以上の入札がありましたが、イーロン・マスクは結局オークションを取り下げています。

イーロン・マスクは音楽家ではないですが、世界一の富豪ということもあってかなりインパクトのあるニュースでした。NFTブームの勢いをさらに加速させる出来事になったように感じます。

【海外】ホイットニー・ヒューストンの若い頃のデモ音源をNFT化

2021年12月、故ホイットニー・ヒューストンが17歳の時に録音したデモ音源が、約1億1400万円で落札されたと発表されました。売上は、若者を支援する財団に寄付されたとのことです。

もしNFTという技術がなければ、音源が1億円の価値を持つことはなかったでしょう。コピー可能で唯一のデータだと示すことができないからです。NFTによって、「今まで価値を持たなかったものが価値を見出された」という素晴らしい事例だと思います。

NFT音楽/ミュージックの扱いがあるプラットフォーム

NFT音楽を取り扱っているマーケットプレイスとしては以下の4つが有名です。

OpenSea(オープンシー)

引用元:OpenSea, the largest NFT marketplace

「OpenSea」は世界最大級のNFTマーケットプレイス。音楽が専門というわけではありませんが、多くのNFTを取り扱っているため、NFT音楽のラインナップも多いということです。

NFT取引をする人なら誰もが利用するマーケットプレイスですので、必ず登録しておきましょう。出品する場合も、多くの人に見つけてもらいやすいというのは大きなメリットですね。

OpenSeaの詳細や使い方などは以下の記事で説明していますのでご覧ください。

>>>OpenSea(オープンシー)の始め方・使い方|NFTの稼ぎ方を解説

Adam byGMO

引用元:初めてのNFTならAdam byGMO

「Adam byGMO」はGMOグループが運営する日本のマーケットプレイスです。こちらも音楽だけを扱っているわけではありませんが、NFT音楽のラインナップは豊富です。

多くの有名アーティストとコラボしてNFT販売を行っており、有名どころだと本記事で紹介した坂本龍一氏や小室哲哉氏のNFTを扱っております。今後も有名アーティストとのNFT販売で地位を確立していくことが期待できます。

The NFT Records

引用元:The NFT Records

「The NFT Records」は株式会社サクラゲートが運営する、世界初の音楽専門NFTマーケットプレイスです。音楽専門ということで、幅広いアーティストのNFTが販売されています。

有名アーティストだとEvery Little ThingのNFTを扱っている一方で、若手ミュージシャンのNFTもあり、コアなファンも満足感を得られるマーケットプレイスですね。

.mura(ドットミューラ)

引用元:.mura(ドットミューラ

「.mura」も音楽専門のNFTマーケットプレイスです。「アートワーク×音楽」をテーマにしており、音楽だけではなくそれに付随するアートもセットで考えています。CDについているジャケット写真のようなイメージですね。

「.mura」では、作品を最初に購入した人を「コモンズオーナー」と呼び、作品が二次流通することによってコモンズオーナーにも収益が還元される仕組みもあります。

NFT音楽/ミュージックの買い方/売り方

NFT音楽の買い方/売り方は、普通のNFTを売買する時と変わりません。すでにNFTを売買したことがある人は迷わずにできるはずです。

NFT音楽の買い方

①仮想通貨取引所の口座開設
②仮想通貨取引所でイーサリアムを購入
③仮想通貨ウォレットのアカウント作成
④取引所からウォレットにイーサリアムを送金
⑤マーケットプレイスのアカウント作成
⑥マーケットプレイス上でNFTを購入

NFT音楽の売り方

①オリジナル音源の作成
②仮想通貨取引所で口座開設
③仮想通貨取引所でイーサリアムを購入
④仮想通貨ウォレットのアカウント作成
⑤取引所からウォレットへイーサリアムを送金
⑥マーケットプレイスのアカウント作成
⑦マーケットプレイスにアップロードして販売

以下の記事で詳しい手順を解説しているのでご覧ください。

>>>NFTの始め方・購入/出品方法を初心者にわかりやすく解説します!

NFTを購入するにしても出品するにしても、「仮想通貨取引所」「ウォレット」「マーケットプレイス」の3つに登録する必要があります。それぞれのおすすめや登録方法については以下の記事をご覧ください。

NFT音楽/ミュージックのデメリット

NFT音楽は大きなメリットがある一方で、デメリットも抱えています。デメリットも理解した上で、NFT取引に参入しましょう。

偽物・レプリカが出回る可能性がある

NFT音楽は唯一無二の音楽データであることは間違いありませんが、オリジナルに酷似するような音楽を制作することは可能です。これは音楽に限らず、NFT全体に言えることです。

例えばOpenSeaで取引する時は以下のような注意点があります。

  • 取引量やオーナー数(上画像の赤印)が多ければ本物の可能性大
  • Twitterの連携(上画像の緑印)がされていれば本物の可能性大
  • 公式ページのリンクからOpenSeaに入れば問題なし
  • 販売価格が相場と大きく乖離していれば注意が必要

取引するときのガス代(手数料)が高い

NFTを取引するときにはガス代(手数料)がかかります。コアなファンであれば、好きなアーティストにお金を使うことを気にしないと思いますが、一般的な感覚からすると、「NFT購入にもお金を払ってさらに手数料まで…」と思うかもしれません。

ガス代が小さくなる、もしくはガス代を凌駕するほどのコンテンツが増えてくることで、NFT音楽のさらなる発展に繋がりそうです。

法的ルールが整備されていない

NFTは比較的新しい分野であるため、法整備が完璧ではありません。特に、著作権の問題はよくトラブルとして話題に上がります。購入したNFTを商用利用した場合などに問題になっているようです。

無駄なトラブルを回避するためにも、取引する前に条件等をしっかり確認することが大切ですね。

NFT音楽/ミュージックに関するQ&A

NFT音楽/ミュージックが売れないときの対策は?

NFT音楽に限った話ではないですが、NFTが売れないときは以下の3つの理由が考えられます。

  • NFTに合ったマーケットプレイスを利用していない
  • NFTの価格が相場と乖離しすぎている(高すぎる)
  • NFTのマーケティングが不十分(自作の場合)

特に自作したNFTを販売する場合は、ストーリー性を持たせるなどマーケティングが重要でして、売れているNFTを参考にするべきですね。マーケティング戦略に関連した書籍も出ているので、以下の記事で紹介しています。

>>>NFTのおすすめ本・電子書籍6冊をランキング形式でレビュー!

NFT音楽/ミュージックはコピーすることができる?

NFT音楽はコピーやデータを改ざんすることが不可能です。ですが、レプリカ・偽物を作成することができるので、注意することが必要。

上述していますが、OpenSeaで本物とレプリカを見分ける方法としては以下の4つがあります。

  • 取引量やオーナー数(上画像の赤印)が多ければ本物の可能性大
  • Twitterの連携(上画像の緑印)がされていれば本物の可能性大
  • 公式ページのリンクからOpenSeaに入れば問題なし
  • 販売価格が相場と大きく乖離していれば注意が必要

NFT音楽/ミュージックの聞き方は?アプリで再生できる?

NFT音楽の聞き方は一般的な音楽と変わりません。購入後にダウンロードできるようになるので、ダウンロードすれば聞くことができます。ダウンロードした音源を聞けるアプリであれば、アプリでの再生も可能です。

NFT音楽/ミュージックの著作権はどこに属する?

NFT音楽を購入したとしても、著作権・所有権は移転されずにアーティストに帰属されます。NFT音楽を購入することで得られるのは「NFT作品を保有していることの証明」であって、作品に関する権利が手に入るわけではないということです。

これは音楽に限った話ではなく、NFT全てに言えることです。NFTを勝手に商用利用してしまってトラブルになるケースも多いので、購入時には条件等をしっかり確認しておく必要があります。

もちろん、NFTを転売することで利益を得るのは問題ありません。

NFT音楽/ミュージックはこれからが利益を上げるチャンス!

以上、NFT音楽について解説してました。記事のポイントとしては以下の4点でしたね。

  • NFTのおかげで今まで無料or安価だった音楽に大きな価値が生まれた
  • 日本/海外の有名アーティストがNFTに参入してきている
  • NFTと音楽は相性が良く今後も大きく発展する可能性がある
  • NFT音楽専門のマーケットプレイスも登場してきている

NFT音楽は有名になってきているとはいえ、まだこれからの分野だと思います。「NFT」という言葉自体を理解している人も多くはないですし、NFTといえばアートやゲームを思い浮かべる人がほとんどではないでしょうか。

NFTの中でも戦略的に売買をしている人が少ない分野なので、利益をあげる上でかなり大きなチャンスが眠っています。今のうちに知識をつけておくとメリットが大きいはず。まずは記事で紹介した4つのマーケットプレイスに登録してどんなNFT音楽があるのか見てみましょう。

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この記事を書いた人

福岡県在住の証券マンです。NFTに興味を持ち、個人の資産運用と並行して副業として取り組んでいます。現在は『Sorare』と『キャプテン翼 -RIVALS-』を中心にプレイしていまして、毎月5万円前後の利益を地道に稼いでいます。「NFT初心者が利益を出せるようになる」ための情報発信をしてますので、参考になれば幸いです。

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